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し尿処理施設の概要
名称 | 宇陀衛生センター |
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所在地 | 奈良県宇陀市大宇陀和田262番地 |
事業主体 | 宇陀衛生一部事務組合 |
組合構成団体 | 宇陀市・曽爾村・御杖村・東吉野村 |
処理対象人口 | 16,035人(令和6年3月31日現在) |
敷地面積 | 3,487㎡ |
建築面積 | 処理棟:447㎡、管理棟:292㎡ |
延床面積 | 処理棟:786㎡、管理棟:376㎡ |
着工 | 昭和61年8月 |
竣工 | 昭和63年3月 |
処理方式 | 高負荷脱窒素処理法+高度処理(Uチューブニトロシステム) |
処理能力 | 35㎘/日(し尿30㎘/日、浄化槽汚泥5㎘/日) |
放流水質 | PH:5.8~8.6 T-N:10㎎/ℓ以下 BOD:5㎎/ℓ以下 T-P:1㎎/ℓ以下 COD:20㎎/ℓ以下 色度:30度以下 SS:5㎎/ℓ以下 大腸菌群数:100個/c.c. |
設計・施工 | 久保田鉄工株式会社(現在のクボタ環境エンジニアリング株式会社) |
処理工程
受入・前処理工程
受入・前処理工程では、搬入されたし尿と浄化槽汚泥から、石や砂、さらには紙・布・ビニールなどを取り除きます。
破砕機やロータリースクリーン、スクリュープレスが主な設備です。
前処理後のし尿などは、投入量をコントロールしながら第一反応槽へ圧送します。
取り除いた紙・布などは、焼却設備へ送ります。
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1次・2次処理工程
1次・2次処理工程は、BOD(有機物)と窒素化合物のほとんどを除去する最も重要な工程で、希釈水を使用しない高負荷脱窒素処理法を導入しています。
第一反応槽でBODの98%以上、T‐N(総窒素)の90%以上を除去し、第一曝気槽で未硝化のNH₄‐N(アンモニア性窒素)の硝化を行い、第二反応槽で脱窒を行います。
さらに、第二曝気槽では残存するBODの酸化分解と同時に、活性汚泥に付着している窒素ガスや炭酸ガスの脱気を行い汚泥分離槽での固液分離を容易にしています。
なお、沈殿槽では凝集剤を添加して、汚泥分離槽で除去しきれなかった微細な浮遊物質(BOD・SS・COD・リン・色度など)を沈殿分離します。
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高度処理工程
高負荷脱窒素処理法では、2次処理だけでも十分に清浄な処理水となりますが、本施設ではさらに各種の高度処理設備を組み込んでいます。微量のBOD・SS・COD、さらには色度成分など、残存するほとんどの汚濁物質を、効率よく徹底的に除去します。
浄化した処理水は、塩素滅菌の後、放流します。
砂ろ過塔・活性炭吸着塔
汚泥処理と脱臭工程
し尿を処理することによって発生した汚泥は、一元化して汚泥分離槽から引き抜き、濃縮・脱水処理して、乾燥・焼却します。
前処理設備からのし渣は、焼却処分します。
また、施設で発生する臭気は、その発生箇所から直接吸引して、外部はもちろん場内にも拡散しないようにしています。
臭気は濃度別に吸引し、薬液洗浄脱臭処理や活性炭吸着脱臭処理します。
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